『7SEEDS』漫画1.9万冊を所有の管理者が、睡眠を忘れて「一気読みの沼に溺れた」最高傑作
『『7SEEDS』漫画1.9万冊を所有の管理者が、睡眠を忘れて「一気読みの沼に溺れた」最高傑作』の作品紹介

●漫画名:7SEEDS
●漫画:田村由美
●出版社:小学館(別冊少女コミック→月刊flowers)
●あらすじ:
巨大隕石が地球に衝突し、人類は滅亡する。この最悪な予測に対し、政府は策を講じた。それが「7SEEDS」計画。
才能ある若い男女を選抜し、7人1組で5つのチームを作り、冷凍保存によって人類の種を残すというものだ。
やがて、未来の世界で目覚めた若者たちは、苛烈な環境にさらされ、仲間との別れや出会いを繰り返しながら、懸命に生きようとしていた———
(参照:月刊flowers)
【管理者5指標:総合4.8】
・ストーリー「5」
・キャラクター「4」
・作画・表現力「5」
・設定の面白さ「5」
・管理者おすすめ度「5」
【管理者所感】
映画「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」、「2012」など、地球が滅びそうな危機を描いたパニック名作映画は数多くあります。迫り来る終末にハラハラした経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか?
田村由美先生の不朽の名作「7SEEDS」は、それらの映画とは一線を画します。この作品は「地球が滅びそう」な話ではなく、「すでに地球が滅びた後」の世界を描いた漫画だからです。
巨大隕石の衝突によって人類がほぼ死滅し、未知の生態系へと激変した未来の地球。そこに、人類の種を残すための「7SEEDS計画」によって冷凍保存されていた若者たちが目覚め、過酷なサバイバルを繰り広げることになります。この、絶望から始まる設定がすでに常人には思い描けない唯一無二の世界観であり、読者を一瞬で引き込む最大の魅力です。
1.9万冊の漫画を持つ私が、少女漫画の先入観を打ち砕かれた理由
実は、1.9万冊以上の漫画を所有し、普段はバトル系漫画を好んで読んでいる私にとって、本作の第一印象はそれほど強いものではありませんでした。絵のタッチがいわゆる女性誌の様で、優しく繊細なタッチだったため、最初はあまり気に留めていませんでした。
ところが、いざ読んでみると、その先入観は一瞬で吹き飛びました。気づけば時間を忘れて、寝る間も惜しんで没頭してしまいました。
とにかく話の作り方が天才的で、設定の妙から一気に物語の奥深くへと引きずり込まれます。常にハラハラドキドキさせられる極限状態のサバイバルが続く一方で、登場人物たちの心理描写や表現力がとにかく素晴らしく、極限状態だからこそ剥き出しになる人間の強さや弱さが丁寧に描かれており、読んでいるこちらまでキャラクターに深く感情移入してしまいます。
脳汁があふれ出す衝撃。全35巻を通して描かれる「生きる」というテーマ
本作のテーマは、一貫して「生きる」ということです。この「生きる」ということが全編を通して強烈に表現されており、何不自由なく衣食住が足りている、現代の豊かな時代に生きている私たちには考えられないような世界観がそこに広がっています。当たり前の日常がどれほど尊いか、泥をすすってでも生き抜くとはどういうことかを、脳を殴られるような衝撃とともに突きつけられ、物語の深淵へと引きずり込まれます。
全35巻、その圧倒的な熱量に圧倒され続け、読み終わった後の脱力感は中々抜けませんでした。本編のラストを見届けた後もその世界から現実に戻ってくることができず、最後の『外伝』が発売されるまで、ずっとそわそわして心が落ち着かなかったほどです。
「サバイバル」や「漂流教室」好きにこそ響く珠玉の逸品
これほどの衝撃と感動をくれる作品は、2000年代では他にはないと思うほど最高の作品です。普段少女漫画を読まない方や、「サバイバル(さいとうたかを)」「漂流教室(楳図かずお)」「Dr.STONE(稲垣理一郎/Boichi)」「天国大魔境(石黒正数)」などにハマったことがある方には、この魂を揺さぶるサバイバルドラマを味わってほしいです。心の底から全人類の皆さんに読んでいただきたいくらいの珠玉の逸品です。
ちなみにアニメは、豪華声優陣による演技や、動くキャラクターを見られるのは大きな魅力です。ただ、原作が全35巻(+外伝1巻)という大長編のため、かなりストーリーやエピソードが削られており、展開が超特急です。キャラクターの心理描写や、過酷なサバイバル描写をじっくり楽しみたい場合は、やはり原作漫画が至高です。
全35巻+外伝と一見長そうに思えますが、睡眠を忘れて一気読みの沼に溺れてしまいます。ぜひ、この極限のサバイバルドラマを体験してみてください!



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