2016年に放送されていた、嵐が出演するJALのCMで一躍有名スポットになった宮地嶽神社ですが、名前こそ知りはしないけれど「光の道」は聞いたことある、なんて方も多いのではないでしょうか?
当時のCMがこちら
「光の道」と呼ばれるほどの絶景ですので、1年の中でもわずか4週間程度(2月と10月の下旬に約2週間ずつ)という限られた時期にしか見ることができません。
さらには、2週間の中でも、夕日が海に続く道のど真ん中に沈むという日がたった1日だけしかないのです。
じつにそこまで限定されてしまうと、興味はなくても人間、一度は見たくなってしまうものではないでしょうか?
この記事では「光の道」をより良くきれいに見るためのノウハウをまとめています。
- 当日の「入場整理券」(無料)の配布方法と時間を詳細に
- 正面のど真ん中に沈む日を予測
- 絶景を見るためのポイント
- 長い待ち時間を充実させるためのおすすめアイテム
- ペットを連れていきたい方必見
冒頭では「光の道」の由来について紹介していますので、無料整理券の詳細が知りたい!という方はぜひ、目次から選択してみて下さいね。

目次
「光の道」とは?

一般的には、宮地嶽神社の元本殿があった場所から真っ直ぐと福間海岸へ向かって伸びる道を夕日が黄金色に照らすことから「光の道」と呼ばれています。
しかし実は、夕日が黄金色に照らすこと以外にも「光の道」と呼ばれる所以があります。今回は、その所以についてご紹介します。
この宮地嶽神社からまっすぐ伸びる道の先、海岸沿いの道の終点には鳥居が設置されています。
光の道の先にある福間海岸の鳥居と夕日。久しぶりに見る夕日は綺麗だなー。 pic.twitter.com/SJBfr7Ep0d
— まえもん⊿(偽物) (@mae_mon) October 6, 2021
鳥居の場所で、道路は海に突き当たりそこで終わっているのですが、実はこの先に相島(あいのしま)という島があります。
この通り、宮地嶽神社の元本殿から伸びた道は、真っ直ぐに相島まで繋がっています。
その相島には「相島積石塚群」というものが存在しています。これは何かというと、かつてこの宮地嶽神社近辺を統治していた阿曇(あづみ)族を祀っている古墳だそうです。
相島 相島積石塚群
西日本最大の積石塚群。国指定史跡。#今日の旅の記録 pic.twitter.com/dKvB1HghS9— 金田 政宗 (@Masamune_Kaneda) December 20, 2020
そして「光の道」が現れる10月20日頃というのは、阿曇(あづみ)族の祖である宮地嶽の神が祀られた由緒正しき日とのこと。
つまり、この真っ直ぐに伸びた道は、宮地嶽神社から相島にある阿曇族の古墳へと向かって作られたものだったのです。
宮地嶽神社は阿曇族を今もなお見守り続けているのですね。
「光の道」という名前には、黄金色に染まるような見た目だけでなく、きちんとした理所以が存在していたのですね。なるほど。
2023年(令和5年)の「光の道」開催スケジュール

毎年「光の道」の見ごろに合わせて「夕陽の祭り」という名目のイベントが執り行われます。
2023年2月18日(土)〜2月26日(日)
2023年10月18日前後 (期間未定)公式発表後に掲載いたします。
この期間中は、夕陽の時間帯に近づくと15時より入場規制が行われますので、整理券の入手が必要となります。
2月開催「夕陽の祭り」日程と夕陽の沈み方
期間:2023年2月18日(土)〜2月26日(日)
この期間中は、黄金色に染まる「光の道」を見ることができます。
とりわけ夕陽を写真に綺麗に収められる、真正面(道の真ん中)に太陽が沈む日の予測は、2022年2月23日(木・祝)です。日の入り時刻は18時10分頃です。
22日以前は正面よりも左側に、24日以降は正面よりも右側に沈む予測です。
この場所では年間通して、左側から右側へ太陽が沈みますので、正面に夕陽が見たい!写真を撮りたい!という方は、24日以降をおすすめします。
22日以前だと正面まで届かずに、道の左側で夕陽が沈んでしまいます。
10月開催「夕陽の祭り」日程と夕陽の沈み方
(期間未定)公式発表後に掲載いたします。
10月は2月とは逆に、正面に太陽が沈む日以前だと、正面に夕陽を見ることが出来ます。
これは日没時刻が関係しており、日の入りが早いほど太陽の導線は短くなってしまい、早くに地平線へと落ちていってしまうからです。
確実に整理券をもらう方法

整理券は例年、300〜400枚ほど配布をしていましたが、現在は新型コロナの影響で150枚ほどに減っています。
感染対策での来場数は減っているようですが、とはいえ以前の半数以下の枚数しかありません。ぜひ確実にゲットしたいものですよね。

整理券配布の時間と入場時間
整理券は当日の14時ごろから配布が始まります。ですが14時の時点だと、すでに相当数並んでいます。
「ギリギリでもいいから入場できればいい」という方は14時でも間に合うと思いますが、なるべく高い場所から良い景色が見たい!という方は午前中など早めの時間に行くことをおすすめします。
整理券には番号も何も書かれていない!ただ日付が入ったスタンプが押してあるだけ
整理券には番号が一切記載されていません。というのも、整理券は「入場するための権利を獲得」出来ただけであって、今、並んでいる順番で入場できるわけでありません。
あくまで「待機場所に並んでいる順番で入場できる」のです。
高い場所・きれいに夕陽が見られる場所から「光の道」を見たいという人は、整理券をもらう為に並び始めてから、日没の大体1時間前(17時頃)に入場の案内が始まるまで、その場でずっと待ち続けなければなりません。
待ち時間を快適にするために
待ち時間は人によって様々ですが、最大で5時間に及ぶ人も出てくることでしょう。
そんな長い時間を退屈な時間とならないように、おすすめのアイテムをご紹介します。
①コンパクトなチェア
待機場所は坂道のコンクリート道路脇になりますので、長時間快適に座っていられるものがおすすめです。
大きすぎると「光の道」を見る際に邪魔になりますので、あくまでもコンパクトなものにしましょう。
②時間が潰せるもの(持ち運び可能なゲーム機やタブレットなど)
早くに並ぶ方だと最長で5時間ほど並ぶことになりますので、ゲームをしたり映画を見たりすることをおすすめします。
③小腹が空いた時に食べられるもの
参道では宮地嶽神社名物の「松ヶ枝餅」が売られていますので、並ぶ前に買ってみてはいかがでしょうか?
④複数人で訪れること
一度でも列から外れてしまうと、最後尾へと行かなくてはいけなくなってしまいます。
少し観光してみたり周辺をお散歩したりと、待ち時間も何かと行動したいという人はぜひ複数人で訪れてみましょう。
待ち時間を交代制にすれば退屈することもないかも?
「光の道」を見るための事前確認と注意事項(ペット連れは可能)

ここで、当日の流れをポイントを抑えながら確認してみましょう。
・14時~整理券配布。眺めの良い場所で見たい人は午前中、入場できれば良い人は14時ごろに並ぶ。
・整理券をもらった後でも、列から外れてしまうと最後尾となる。
・大体17時ごろから、観覧席(石段)への入場が始まる。※10人ずつほどで区切って入場となります。景色良くきれいに見えるのは、石段の上段部分です。なるべく上段へと行くことをおすすめします。また、石段の途中には3本の鳥居が経っていますので、夕陽が鳥居にかぶらない位置を選びましょう。
・場所決めが終わりましたら、日没までそのままスタンバイします。ペットの入場に関してですが、筆者は「小型犬を抱っこした状態で」一緒に入場することができました。もし、愛犬・愛猫など一緒に連れていきたいペットがいる場合は、事前に電話確認をしてみましょう。
注意事項です。
・脚立・三脚・ドローンを使用しての撮影は出来ません。
・石段は15時より封鎖されます。それ以降は整理券をもらった人のみの入場となります。
・駐車場利用の場合は、第一・第二駐車場の利用となります。
ぜひ、当日のお天気確認をこまめに行ってください。
日没の時間に雲はかかりそうか?1時間単位での確認がおすすめです。
有料の祈祷特別席について

期間中、石段の上段部分には有料の祈祷特別席が設置されます。
期間 | 2023年2月18日~2月26日
2022年10月 |
ご祈祷料 | 5000円 |
受付方法 | 電話での事前予約(無くなり次第終了)
0940-52-0016 |
席数 | 50席(例年は50~100席) |
当日受付時間 | 15:00~
社務所にて |
祈祷特別席 | 石段最上段部(椅子有り) |
祈祷時間 | 16:00~ |
祈祷場所 | 祈祷特別席にて |
当日、長時間並ぶ自信がない・足腰に負担がかかるという人には祈祷特別席がおすすめです。
ご祈祷を行った上で、快適な状況で「光の道」が見られるのであれば、決して高くない金額だと思います。
※必ず当日の天気を確認したうえで、電話予約をしましょう。
せっかく祈祷特別席を予約したのに夕陽が見られない!なんてことになったら悲しいですよね・・・
アクセス
飛行機でお越しの方
福岡空港より電車・バス利用
・地下鉄空港線「福岡空港」駅乗車⇒「博多」駅下車 約5分 260円
・JR鹿児島本線「博多」駅上り電車乗車⇒「福間」駅下車【快速・普通可】 約25分~40分 480円
・JR福間駅「さいごう口」バス停⇒「宮地嶽神社前」バス停 約6分 200円
福岡空港より車やタクシー利用
・20㎞ 約45分